Ink/Stitchの動画
全自動のミシン刺繍(以下ミシン刺繍)に片足をつっこみかけてるほこにこです。フリーのソフト Inkscape + Ink/Stitchで刺繍データの作成を試行錯誤中。ソフトを理解するのにアップアップしています。こんなことができるんだという新しい発見が日々衰えつつある脳細胞に刺激を与えてくれます。
ネットで情報収集をしているとYouTubeに「ミシン刺しゅう倶楽部/udukit」さんのInk/Stitchチュートリアル動画を見つけました。それまで英語の動画しかなかったので日本語のわかりやすい解説、ありがたいです。この動画を見てから取りかかればもっと楽だったでしょう。続きもあるようで楽しみです。
Ink/Stitchの動画はこちら
InkStitch〜無料の刺繍ソフトでミシン刺繍を楽しもう!〜
udukitさんはInk/Stitchのブログ記事も書いていました。見逃してた…
完全無料の刺繍データ作成ソフト!? | ミシン刺繍倶楽部~ミシン刺繍LOVE~
追記(22.10.15):
初心者にはこちらのサイトがおすすめ
Ink/Stitchで刺繍データ|How to Ink/Stitch
iPadで画像を作成する
ベクタ画像(SVG)を「パソコン + マウス」で作成するのはやりにくい。
「iPad + Apple Pencil」で作成することにしました。無料のドローアプリVectornatorを使用しています。日本語の解説サイトがあります。お世話になっています。
作成したデータはGoogle Driveを介してiPadからパソコンに渡します。後は前回と同じ手順です。
手書きの刺繍
Vectornatorで描いた簡単な花の画像から刺繍データを作成して刺繍してみました。渡り糸がなるべく少なくなるように描きました。
フリーモーション刺繍と言われればそう思うかも。
ランニングステッチをビーズステッチにしてみました。
もう少し違いがわかるように設定すれば良かったです。
幾何学模様の刺繍
ミシン刺繍でやってみたいと思っていた幾何学模様の刺繍です。
画像の作成はVectornatorのチュートリアル動画を参考にしました。
ブーリアン演算で切り分けています。
[参考動画] Create a Vector Lotus Flower in Vectornator - YouTube
内側部分が狭すぎて糸が団子になってしまうので途中で縫うのをやめてしまいました。刺繍時間がかかるので小さめの刺繍にしたのがまずかったです。大きく縫えば大丈夫だったかな。サイズを自由に変えられるのもミシン刺繍の便利なところです。
切り抜き刺繍
これもミシン刺繍なら簡単にできそうだなと思っていた刺繍です。切り抜きです。塗りつぶしで刺繍したかったのですが時間がかかるのでストロークのみにしました。
- Inkcpaceのタイルクローン作成でクローバーのタイル模様を作成します。
- パス->交差でハートマークに切り抜きます。
何度も糸が抜けてしまいました。抜けないようにするコツがあるんだろうか。
セットで購入すると余りがちなオレンジの糸をせっせと使用してます。
アルフォンス・ミュシャ
次はアルフォンス・ミュシャの画像 (Public Domain) の刺繍データを作成しました。 Inkscapeでビットマップのトレースをしてみましたが上手くいきませんでした。結局、iPadのアプリSketch Guruで線画抽出、Vectornatorで自動トレースをしてSVGファイルを作成しました。市販の刺繍ソフトは写真さえも刺繍データに変換してくれる機能があるそうです。羨ましい。
Ink/stitchでエラーなく刺繍データができましたが渡り糸がすごいことになりました。ちまちま手作業で修正していましたがソフトが重すぎて挫折です。結局、そのままのデータでミシンの渡り糸の糸切り設定をオンにして縫いました。パソコンしながら糸が抜けないようミシンを監視です。1時間ほどかかりました。ん~、面倒。でもフリーモーション刺繍でここまで細かく縫うのはもっと大変だと思います。
感想
ミシンの刺繍モードの使い方には慣れてきました。最適なバランスの設定を探すのが難しいです。刺繍ソフトでパラメータの縫い設定を細かくすると刺繍時間がかかるし粗くするとスカスカになる。思ったよりミシン刺繍、縫うのに時間がかかります。
渡り糸の処理が大変なことも知りました。市販の刺繍ソフトには渡り糸を減らしてデータを最適化してくれる機能もあるそうです。渡り糸を減らすパスの最適化はInkscapeの拡張機能で使えそうなものがあったら試してみようと思います。
刺繍データを作成しエラーをなくし思い通りの刺繍データになるまで修正を繰り返す。ミシン刺繍はプログラミングの作業に似ていると元プログラマーは思いました。ミシンが思い通りに動くと楽しいです。
感覚を忘れないうちにフリーモーション刺繍、バリアブルZZに戻ります。