添付刺繍
今回は添付刺繍と「Al Aire」の紹介です。添付刺繍は布地やチュールに毛糸やコードをミシンで添付する技法です。フリーモーションで縫い付けます。刺繍学校「Академия вышивки и платья」のレッスンの一つでした。
刺繍学校 刺繍とドレスのアカデミー - ミシン刺繍 ほっこりにっこり
これはレッスンのチュートリアル動画の一部です。
毛糸を縫い付けて立体感と温かみのある刺繍に仕上げます。
[提出作品]
Al Aire
「Al Aire」は添付刺繍やリシュシューをアンティークのミシンで縫うオートクチュール刺繍です。Al Aireは足踏みミシンの時代、盛んに使用された技術ですが機械の進化とともに廃れていきました。そんな中でもMarco Jerezさんは母国チリで数十年Al Aireの技法に取り組んできました。現在、チリの「Savoir Faire Alta Costura」やオランダの「Dutch Couture Academy」でAl Aireの指導をされています。
「Dutch Couture Academy」のAl Aireのデモです。
ゴールドのコードを縫い付けると豪華な雰囲気になります。
InstagramでMarco Jerezさんのドレスを見ることができます。美しい方がより美しくなるきらびやかなドレスです。Al Aireやリュネヴィル刺繍などで装飾されています。
Marco Jerez Bordados(@marco.jerez) • Instagram写真と動画
添付刺繍はもともと足踏みミシンの技法ですがフリーモーションができるミシンであれば刺繍枠と材料を用意すれば同じような刺繍をすることができます。毛糸やコードやリボンなど縫い付けるものによって雰囲気が変わり応用範囲が広いです。紐を通したビーズを縫い付けることもできます。工夫しだいでユニークな刺繍ができそうですね。
素早くプロ並みの完成度で仕上げるには練習が必要ですが足踏みミシンの技法の中で難易度は高くありません。押さえを外して縫うので慣れが必要ですがフリーモーションができる方におすすめです。