自分のイラストをミシン刺繍
自分のイラストを刺繍したい。今回は女の子のイラストを描き刺繍しようと思います。小学校低学年の頃は女の子のイラストをよく描いていました。数十年ぶりです。
iPad + Apple Pencilで画像ファイルを作成
iPadのアプリSketchBookでイラストを描き画像ファイルをGoogle Driveを介してPC(Windows10)に渡します。
無料のイラストアプリには高機能のものもありますがSketchBookはシンプルで私のような初心者には使いやすいです。
まさに昭和という感じの絵です。アプリにグリッドや左右反転機能があるので以前より整った顔に描けました。手は写真を参考にしています。髪の毛の線は適当。陰影の入れ方なんて全然わからない。
YouTubeにあるイラストのチュートリアルなどで精進したら昭和から脱出して垢ぬけた感じになるでしょうか。今風の絵を模写しても昭和の絵になってしまうから不思議です。
ここからはミシン刺繍のかなりマニアックなお話です。
備忘録として書いています。
パス > ビットマップのトレース Centerline tracingを指定
Inkscapeで画像ファイルを読み込みラスタ形式(png)からベクタ形式(svg)に変換します。
「ビットマップのトレース」で変換します。スキャン設定をCenterline tracingにします。これは画像をストロークの中心線に沿ってトレースします。線画や輪郭線を抽出するのに適しています。画像にもよりますが今回はこの設定にすると刺繍データに変換しやすくなります。他のトレースはエッジのみをトレースするため二重線になる場合があります。
パス > 分解
ビットマップのトレースで変換されたデータはひとまとまりになっているのでバラバラにします。
エクステンション > AxDraw utilities > Plot Optimization
渡り糸を少なくするためにパスの方向、順序を最適化します
AxDrawはシンプルなペンプロッターです。
InkscapeにエクステンションAxidraw Softwareを追加することでAxDrawを適切に機能させることができます。
Axidraw Software Installation - Evil Mad Scientist Wiki
AxDraw utilitiesのPlot Optimizationはパスを描く順番や方向を最適化し、ペンプロッターの移動を短くします。それにより作業時間が短縮します。
ミシン刺繍も縫う方向や順番がごちゃごちゃだと非効率です。Plot Optimizationでパスを最適化しておきます。これにより渡り糸が少なくなります。
Plot Optimization前 渡り糸が大変なことに。出来上がりがわからない。
Plot Optimization後
渡り糸でお悩みの方にAxDrawのPlot Optimizationはおすすめのエクステンションです。
刺繍データをInk/Stitchで作成
ステッチの種類の設定
ストロークのスタイルを点線にします。点線にするとランニングステッチになります。
エクステンション > Ink/Stitch > パラメーター
ステッチの長さなどを設定します。
エクステンション > Ink/Stitch > トラブルシューティング
エラーがある場合
オブジェクトのトラブルシューティングでエラーの場所と原因を見つけ修正します。
ファイル > 名前を付けて保存
エラーがない場合
ファイルの種類を Ink/Stitch: ジャノメ刺繍フォーマット (.jef) に指定して
名前を付けて保存します。
刺繍データ完成
USBを介してミシンに刺繍データを渡します。
ミシンで刺繍する
刺繍の設定
トリミングモードをON 渡り布を自動でカットします
ぬい始めの止めぬいをON 渡り糸を切った後、ほつれ防止の止め縫いを入れます。
刺繍の結果
黒くボコボコしているのは止め縫いのせいです。もっと綺麗に縫ってくれると思ったのですがミシン刺繍、一筋縄ではいきません。次は糸のカットを少なくなるようにデータを作ることにします。
昭和の漫画
昭和の漫画と言えば少女漫画から少年漫画までいろんなジャンルを読みました。週刊少年チャンピオンの黄金期はブラックジャックやドカベンなど人気漫画がたくさんで毎週楽しみにしていました。
特にマカロニほうれん草、笑いが止まらなくてお腹が痛くなったのはこの漫画が初めてです。クマ先生、クイーンが好きだったので笑いのツボど真ん中です。このツボは遺伝するんでしょうか。数十年後、息子がこの漫画を読んでお腹が痛いと大笑いしていました。
大人になってから作者の鴨川つばめ先生が過労でお辛い中漫画を描き続けていたことを知り複雑な気持ちになりました。厳しい世界ですね。子供の時は元気をいただきました。ありがとうございました。